マンガParkで無課金・完結(最新)まで読めるお勧め少女漫画  第一弾

映画・マンガ・書籍更新日:2021/05/18
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最近は無料でマンガを毎日1話ずつ読めるようなアプリがたくさんありますね。
私も漫画が大好きで、特にお気に入りのアプリは、少女漫画がたくさん読める
「マンガMee」と「マンガPark」
です。

「マンガMee」はりぼんやマーガレット、ココハナやcookieなどの集英社の少女漫画がメインで、
「マンガPark」は「花とゆめ」「LaLa」など、白泉社の漫画がメインで掲載されています(こちらは少女漫画のみではないです)

今回は少女漫画大好き!な私の「マンガPark」のお勧め作品をご紹介します。
アプリ内で無課金で完結まで読める、もしくは連載中のものは随時掲載される、というのものみをピックアップしています。

マンガParkの少女漫画



私は幼少期、「りぼん」が大好きで、そのあと「Cookie」に移った根っからの「集英社の読者」だったんですが、
白泉社の漫画はコミックで買って読んでいました。
学園恋愛漫画がメインのりぼんに比べると、当時読んでたものはファンタジーが多く、
またりぼんよりファンタジーがしっかり作られている印象でした。
最初にハマったのは「天使禁猟区」。
当時りぼんで人気絶頂だった「神風怪盗ジャンヌ」もファンタジーであり、神という設定は同じですが、
内容の違いに驚きました。

当時読んでて今もお勧めのものから、アプリで初めて読んだもの、どちらも紹介します。
(作者のお名前は敬称略します)

天使禁猟区 (作者:由貴香織里)





「花とゆめ」で1994年から2000年に連載していた作品です。
とにかく絵が繊細で美しくて当時本当に大好きで大好きで、カラー絵もモノクロ絵も何度も何度も見てました。
人物はもちろん、天使の羽の描写や剣やクロス、ファッションなど、世界観丸ごととにかく「美しい」の一言。

ストーリーは、主人公「刹那」が実の妹「紗羅」に禁断の恋をしている、というところから始まり、
刹那は実は幼少期から妙な力があり、それを母親が嫌い、また紗羅への感情に気づいて引き離そうします。
そんな中、刹那は「堕天使・アレクシエルの生まれ変わり」と告げられ、様々な奇妙な事件に巻き込まれて行き、
紗羅との逃避行の末、紗羅に悲劇が起こり、1999年7月31日、刹那の力が暴走し地球が破滅する―――

というところから、天使と悪魔の抗争に巻き込まれていくというお話です。

ミカエルやラファエル、ジブリールなど様々な天使の名前のキャラクターが登場します。

刹那自身の目的としては
「紗羅の魂を追って死後の世界へ行き、地球を復活させる」というのが目的なのですが、まあ色んな人の思惑に巻き込まれまくります。
人間(ではないが)関係や愛情や葛藤、とにかくスケールの大きい話ですが、20巻で綺麗にまとまっていて、読み応えのある作品です。
ファンタジー・特に天使や悪魔、天国や地獄の話が好きな方は是非!


輝夜姫 (作者:清水玲子)






「LaLa」にて1993年から2005年に連載された作品です。

天使禁猟区に負けず劣らずハマったのがこの「輝夜姫」です。
こちらも、絵柄は違えど本当に美しく、画集も購入したくらい大好きな漫画家さん。

こちらもファンタジーと言えばファンタジーなんですが、天使禁猟区の「天使や悪魔、翼や剣」とはちょっと違う、
名前の通り「かぐやひめ(竹取物語)」を元にした、人間ではない「天人」が出てくるお話です。
かなり精神的にダークになる物語です。(天使禁猟区もダークファンタジーらしいですが…ダークさはこっちのほうが強いです)

男性のように美しい主人公「岡田晶」は、幼いころに竹藪に捨てられ、施設で育つが、その当時の記憶がない。
引き取られた家では義母にヌードモデルをさせられ、同性愛の関係を強いられ、娘の「まゆ」も晶に強い束縛を強いている。
そんな日常に嫌気がさしていた頃、由と碧という男の子二人にさらわれ、そこで「神淵島」というところで幼少期一緒に育ったと告げられ、
日常から逃げ出すために一緒に神淵島へ向かう。
その飛行機は墜落し、かろうじて生き残った人たちは、かつて神淵島で一緒に育った人たちだった。
事故は故意か?この島で育った理由は何か?また引き戻されたことには何の意味があるのか?

という、ファンタジーとミステリーが一緒になったようなお話です。
とにかく要所要所で晶が襲われる運命が、本当に「精神的にしんどい」です。
そりゃ多少性格壊れても仕方がないのでは…と思われるほどとんでもない人生を歩むんですが、
そこに至るまでの各キャラクターの想いや関係が本当に切なく重い。
特にまゆの晶への依存心と、それに逃げたり向き合ったりする晶の関係性。
万能な由に誰より好かれながらも嫉妬心を抱く碧の気持ち。

精神的にもしんどいですが、絵でも結構グロいシーンがあります。
人はどんどん死ぬし、割と隠さずそういうシーンがリアルに描かれているので苦手な方は注意。

長く続く連載の中で、「あれ?あの設定どこ行った?」というのもありますが、
個人的にはそんなのどうでもいいくらい大好きな作品です。

由とミラーが美しい。




フルーツバスケット (作者:高屋奈月)






1998年から2006年に「花とゆめ」で連載されていた作品。

こちらはとても有名な作品ですね。
私も当時から存在は知ってましたが、読んだのはこのアプリで初めてでした。


こちらは、絵も雰囲気も上記二つとは違い「少女漫画」という感じですが(どちらかというと絵の感じだけならりぼんやなかよしに近い感じ)
ほわほわした絵と主人公の雰囲気とは想像もつかない、とっても深いお話でした。びっくり。

干支の十二支をモチーフにした作品です。

主人公、本田透は母親が亡くなり、行く場所がなくテントで暮らしていました。
偶然その土地が「草摩家」が所持する土地で、クラスメートの「草摩由希」と出会います。
ある日台風でテントが崩れ、由希と一緒暮らす草摩紫呉の家に同居することになりますが、
この二人は十二支の物の怪に取りつかれており、異性に抱き着かれるとその動物に変身してしまう、という特性がありました。
十二支にはない「ネコ」に取りつかれおり、かつ由希を敵視している「草摩 夾」とも秘密を共有しながら一緒に暮らし始めます。

とにかく色んな問題を抱えている十二支のメンバーを
とーーーーっても心優しく純粋な主人公「透」が癒していくお話です。
透も父親は先に亡くなり、母親は最近事故死するという辛い環境にありながら、ひたすらまっすぐに接する姿に十二支の人たちは心を動かされて行きます。
こう書くと心温まる割とスタンダードな物語なのですが、問題はその「十二支」の闇が深すぎることです…
大人も子供もみんな、それぞれ「草摩家」に縛られる運命と立ち向かっていきます。

「こんなダークな話なの!?」って驚きますが、基本的にはコミカルで読みやすいです。




彼氏彼女の事情 (作者:津田雅美)






1996年から2005年に「LaLa」で連載されていた作品。

こちらも「フルーツバスケット」と同じく、見た目は少女漫画らしい絵で、導入もとてもコミカルです。

主人公は成績優秀、容姿端麗な優等生宮沢雪野が、はじめて成績で負けた有馬総一郎にリベンジを誓う。
雪野は虚栄心の塊で、実はすべて「作っていた」。
そんな中、有馬に告白され断るが、その後実の姿(休日にジャージ姿)を有馬にばれてしまい、
それを知った有馬も豹変し、雪野の秘密を盾に仕事を手伝わせるようになる。
お互いの「本性」を知った二人がぶつかりながらも打ち解けていく…というお話。

序盤は本当に笑ってしまうくらいコミカルで面白いです。
が、やはりそれだけではない、進むにつれて「同じところにいたはず」の二人が徐々にずれていき、
有馬の心の闇と向き合うようになるんですが、ここが結構重いです。
雪野は虚栄心からやっていたことで、両親と二人の妹に囲まれ穏やかでいい家庭。
それに比べて有馬が「優等生」をしていたのは、そうせざるを得ない事情がありました。
虚栄心を捨て本来の自分で向き合い「本当の友達」を作って新しい世界へ踏み出す雪野と
それを見つめる有馬の気持ち…

雪野のゲスさを含めた真っすぐさとか、さっぱりした性格が見ていてとても気持ちいいです。
雪野大好き。雪野の友達もいい味出しています。

これ、エヴァンゲリオンで有名な 庵野秀明 さん監督でアニメ化してるんですよね。
amazonプライムで見たんですが、二人の精神的なところや葛藤が出ていてすごく良かったです。
ただ、めっちゃ途中で終わってるのがものすごく惜しい!
いつか続きを作っていただきたいアニメでした…



ニューヨーク・ニューヨーク (作者:羅川真里茂)





1995年から1998年に「花とゆめ」で連載されていた作品。

王道なら「赤ちゃんと僕」ですし、私も大好きな作品で、寧ろ白泉社で一番先に読んだのは「赤ちゃんと僕」であるくらい思い入れの深い作品なんですが、
アプリで初めて読んだこの「ニューヨーク・ニューヨーク」があまりに衝撃だったので先にこちらを紹介します。

「赤ちゃんと僕」を知ってる人にはなかなか衝撃な内容だと思います。作風が全然違う。
しかも「赤ちゃんと僕」の連載時期がかぶってるのがまたすごい。(こちらは休載を挟んでるようですが)

舞台はニューヨーク。主人公は警官であるケイン・ウォーカー。
彼はゲイであることを隠しながら生活していた。
ある日ゲイバーでメル・フレデリクスと出会い、交際を始める。
お互いの過去や現状の差別や偏見、嫉妬心、両親への紹介に発生する罪悪感などを乗り越えた二人が、
ある日最悪な事件へと巻き込まれていく…

いわゆる同性愛を楽しみう「BL」ではなく、
ゲイであることへの偏見や差別と向き合いながら、両親への葛藤などを生々しく描かれている、問題提起作品だと思います。
これを1995年に発表した羅川真里茂さんが本当にすごい…
一方でその少し前に連載をしているほのぼの家族漫画「赤ちゃんと僕」が大ヒットしてる中描かれたと考えると、もう尊敬の念しかありません。
どこを読んでも「本気で向き合った」と思える内容。
今の時代だからこそ、是非一度読んでいただきたいと思いました。


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